第20章 banana pancakes
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「ぅわ、なんかすべすべする。変な感じ」
身体を拭いて、パンツ一枚で腕を撫でながら研磨くんが言う。
『…ふふ。 すべすべになるのはいってるんだって』
「…へぇ」
服も着ないでパンツ一丁で、
腕の匂いをすんすん嗅いだり
自分の身体のいろんなとこを撫でたりしててかわいい。
夕方にレッスンに行くから、
部屋着じゃないのに着替えて、鏡の前でいろいろ塗る。笑
化粧水とかそういう、いろいろ。
目を瞑ってペタペタと浸透させてると、
カットソーの背中の部分、少しだけ深く空いてるとこに
研磨くんの手が触れる。
『…きゃッ!』
なでなで、って感じで、こう、いろっぽい感じじゃなくて、
子供が肌触りを検証してるみたいな感じ。
「…いつもよりもっとすべすべだ」
いつに間にかちゃんと服を着た研磨くんは
わたしの腰に腕を回して首筋をすんすんする
「…なんかおれの腕よりいい匂いする」
『…ふふ、それは確実に気のせいです。笑 一緒ですよ』
研磨くんがたまに発する馬鹿っぽい発言はとても愛おしい。
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夏野菜やセロリ、玉ねぎをザクザク切ってトマトで煮込む。
ラタトゥイユ。
キヌアも入れてプチプチ食感と更なる栄養を。
ご飯でもパンでもどっちでも合う程度に醤油も加えて味つけする。
…ご飯は炊飯器で予約で炊いて、
あとは帰ってきてからお肉焼いて、サラダ仕上げればいっか。
「…穂波、何時に出るの?」
研磨くんはソファに脚をあげて座りながらゲームしてる。
『17:00からだから16:20ごろに出るね。自転車で行く』
「…え、雨降ってるよ」
『あ、そっか!笑 電車で行く』
「…ん」
『19:00過ぎには帰ってくるけど… 夕飯一緒に食べるでいい?』
「うん、一緒に食べる」
『…ん、嬉しい。ありがとう』
もう16:00。
鞄の用意しなきゃ。