第20章 banana pancakes
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はだかのまま、ガーゼケットをかけて
ラグの上でごろごろしてる
『ねぇ、研磨くん』
「…ん?」
『美味しかった?』
「…ん?プリン? うん、美味しかった」
『………』
なにこれわざと? 素? 言い出しっぺのくせに!
「…穂波もおいしかったよ」
『 ! 』
「…でもちょっと想定外。 もっといっぱい味わいたかった」
『………』
「…暴れるし、逆に食べられそうになるし…」
『………』
「でもまぁ、いくらでもこれから食べれるし。 食べるし。
気持ちよかったし、ね。 …気持ちよかった?」
『…へっ?』
あんまりにも飄々とすごいことを言ってくるので
頭が真っ白になってた
「へっ って。 笑 まぁいいよ、なんでもない。聞かなくてもわかるし」
『…?』
「…シャワー浴びる?」
『…うん、いいね。 …泡風呂もいいな』
「泡風呂とかはいったことない」
『ぬるい泡風呂に入ろう。夜はシャワーですまそう』
明るいうちに入るお風呂ってなんか贅沢な気持ちになる。
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ラベンダーの香りの素?ジェル?を入れて
じゃーって勢いよくシャワーでお湯を張って
あわあわのお風呂が出来上がった。
このジェルは細かくってふわふわで泡いっぱいできてお気に入り。
「…うわ、ほんとに泡風呂だ」
『でしょ、期待を裏切らない泡風呂ができた』
向かい合って座る。
いつものお風呂は向かい合うと妙に恥ずかしいけど
泡風呂だとそうでもない。
研磨くんに泡を飛ばすのはあまりピンとこなかったから
浴室に向かってふーふー飛ばしたりしてるのを
研磨くんは見守ってくれてる。
しばらくすると「穂波、こっち来て」って言われて
吸い寄せられるように背中を向けて脚の間に収まった
「…笑 ちょっと、滑るね」
もたれかかると泡ですべる
「…あぁ 笑 ちょっと、くすぐったい 笑」
どこがかわかんないけど、わたしの肌が滑るとくすぐったいみたい
その声と表情にわたしの心もくすぐられっぱなし
研磨くんと泡で遊ぶのはピンと来なかったけど、
想定外に研磨くんの笑い声がきけて嬉しい。