第20章 banana pancakes
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布団にごろごろしながらゲームしてる。
最初はヘッドボードにもたれて座りながらしてて、
穂波は頭を肩にちょこんと乗せながら見てた
今は頭だけ、枕とヘッドボードに預けて高くしてやってる。
穂波は腕の下から腰に手を回してくっついてる。
やりやすくはないけど、やりにくくもない。
勝手におれのTシャツを捲って素肌に触れてきてる。
冷房を弱くかけてるけど、肌と肌が触れてるとちょっとぺたぺたする。
ゲームをみてるときの穂波は静かだ。
集中してると表情も見れないけど、
でもたまにちらっとみると、
景色が綺麗なとこではキラキラした顔してるし、
戦いの途中では難しそう顔してたりする。
おもしろい。
…だんだん穂波がうとうとし始めた。
眠そうに瞼が落ちていくさまは
見ていてとても愛らしい。
ゲームの手を止めてすこし眺めてみる。
スリープさせると、逆に穂波が起きちゃうかもと思って、
画面はそのまま。
何度かゆっくり重そうに瞬きをして、
目を閉じながら欠伸して…
こてんと頭が落ちたかと思うとスヤスヤと寝息を立て始めた。
しばし寝顔を眺めて、
身体を穂波の方に横向きにして、ゲームを続ける。
Tシャツの中に手を入れたまま寝たのも、そのままにしとく。
あれから1時間位してたかな…
おれも眠たくなってきた。
水を飲んで、穂波にタオルケットをかけ、
頬にそっと口付けてから
リモコンで部屋の電気を消す
「おやすみ、穂波」
寝てる人におやすみって言ったの初めてだ。