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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第20章 banana pancakes







『…お風呂いれる? シャワーにする?』

「…んー、ぬるめのに一緒に浸かりたい」






昨日は一緒に入れなかったし。






『うん、じゃあそうしよ。…やった』

「…ん」






穂波はワンピースの肩紐を肩にかけ直して
跳ねるようにお湯を張りに行った

…なんか、いちいちかわいいんだよな。

慣れるどころかどんどんかわいくなってく。
ほんとなんなのこれ。

全然攻略できそうにないんだけど…













久々に一緒に湯船に浸かる。






おれの脚の間に背中を向けた穂波がちょこんと収まる。
お腹に腕を回して、肩に顔を埋める。

…これ好き。








『…あ、雨の音』

「………」

『………』

「…ほんとだ、降ってきたね」

『ね。なんか、久々じゃない?雨。今年少ないよね』

「…うん、だね」

『………研磨くんのさ、』

「………」

『…研磨くんの指に初めて触れちゃった日』

「…うん」

『雨降ってた』

「………」

『…それだけなんだけど 笑』

「…今なら想像つく」

『ん?』

「…あの時は、綺麗だからつい って言われても、正直意味わかんなかったけど。
今なら、あぁ、穂波っぽいなって思う」

『…それは、なんといいますか。 お恥ずかしい次第で…』

「雨が綺麗で見惚れてて、ほわほわしてて、おれの指触ってたとか、そんな感じでしょ?」

「………」

「…あと、おれも穂波のことみてると
触りたくなったりとか、あるから、まぁ、そういう意味でもわかるというか」

『………』

「まぁ、いっか。 すき」

『へっ』

「…笑」

『………』

「なんか観る?明日休みだし映画とか」

『いいね、研磨くんのゲームもみてたいけど』

「あぁ、それでもいいよ。穂波がいいなら」

『じゃあ、ベッドで寝る準備万端にしてみよう』

「…なにを?」

『研磨くんのゲームを。 まだ、スクリーン繋げないんでしょ?』

「あぁ、うん。まだケーブル買ってない。 …ていうか本当にあそこでおれがゲームしていいの?」

『うん、いいよ。 前お兄ちゃんの友達もやってた』

「…そっか。 …ん。 じゃあ、今日はベッドで」






ぎゅっとして、キスをして先に上がる。









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