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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第20章 banana pancakes






『…うん』









ソファにあげてた脚を下ろしてとんとんってすると、
本を置いて四つ足でのそのそとこちらに近づいてくる









おれの隣にちょこんと座って、もじもじする。









なんか最近穂波、もじもじすること増えた?
あんま前みたいに大胆なことしなくなった気もする…

…え、普通逆じゃない?









「…こっち」






脚をもう一度とんとんとすると
ワンピースの裾をまくっておれに跨る







「…なんでそんなに顔赤くしてるの?」







初めてじゃないのに。
ていうか、もう何度もしてるのに。







『………』








穂波の髪を耳にかけ
頭をそっと引き寄せ口付ける









額を寄せて見つめると
恥ずかしそうに目を伏せる








『…溺れちゃう』

「…え?」

『研磨くんはもうずっとかっこいいのに、
どんどんかっこいいとこが出てくるから、溺れちゃう。 
好きなの。 大好きすぎて、恥ずかしくなる』

「…溺れる?」

『………』

「…ん。 おれも、もうとっくに穂波に溺れてる」

『 ! 』





…でもお互いちゃんと歩けてて、ちゃんと泳げてて、
いい感じかなって思うんだけど。






『…もぉ …そういうとこ』








穂波は両手で顔を隠して下を向く



………?



そういうとこって、どういうとこ?







「顔、みせて」








そっと手首を掴むと、ゆっくりと手が降りてく









「こっちみて」









顎に指を添えるとゆっくりとこちらを向く








目を潤ませて、顔を赤らめて…
その唇はふわっと小さく開いてて…








溺れるのはこっちだっての。








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