第20章 banana pancakes
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「…あ、制服」
『…?』
公園を出て自転車に手をかけた時に、
研磨くんが思い出したように呟いた。
「明日も、泊まっていきたい」
『…うん、嬉しい。是非。制服取りに行く?』
「うん、鞄も」
『…じゃあ、やっぱりアイスも買ってこ』
「…あぁ、うん。わかった」
アイス屋さんに戻って、アイスを持ち帰る。
6種類にした。
ミルク、チョコ、黒糖、島バナナ、桃、さくらんぼ。
研磨くんのお家に行くと
お母さんは出かけていて、お父さんだけがいた。
研磨くんが鞄と制服用意してる間、
すこしお話した。
研磨くんのご両親、すごく好き。
そんな風に思えて嬉しいな。
リュックを背負って、
制服をかごに入れて家へと向かう
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家に着いて、わたしはお米を洗って水に浸したり、
2階で洗濯物を取り込んだり、畳んだり。
研磨くんはソファに座ってゲームをしてる。
今日の夜から雨が降るって天気予報に出てた気がするから…
庭の植物に水やりはしなくていっか。
さっきアイス食べたし、
まだお腹空いてないからすこし庭に出て草を抜くことにする。
サンダルは履かずに、裸足ですると気持ちいい。
「穂波〜」
草抜きと蟻に夢中になってると
いきなり後ろから首に腕を回してぴとってされた。
『ひゃっ …びっくりした』
「んー…」
肩とも首ともつかないその辺りに顔を埋めてる。
びっくりした時のどきどきがそのまま
きゅんとしたときのどきどきになってく。