第20章 banana pancakes
ー穂波sideー
目が覚めると隣に研磨くんがいる。
前の黒髪の研磨くんじゃなくて
金髪の研磨くん。
生え際が黒くなってるけど、きっと研磨くんはこのまま伸ばしてくんだろう。
このまま何もなければ、何年後かには先っぽが金色かな。
それ見たい。それ、ちょっと好みすぎる。
顔にかかった髪の毛をそっとかきわけて、
頬に、瞼に口付ける。
朝起きると隣にいるって、ほんとに幸せ。
夏だからタオルケット一枚が研磨くんの身体を覆ってるけど、
昨日そのまま寝たから、寝相で動いたタオルケットからは
肩も腕も脚も見えてて、
かわいいのと色っぽいのと愛おしいのと。
…このまま襲っちゃいたくもなるけど、
ぐっと堪えて起き上がる。
シャワーを浴びて、朝ごはんだ。