第20章 banana pancakes
一度、唇が離れすぐそこに顔があるまま目をじっと見つめられる。
綺麗な綺麗な眼。
わたしの大好きな、研磨くんの眼。
指を絡め両手を握って
また深く口付ける。
すごく深い。
息ができない。
更に強く手を握ると口と口の間に少し隙間が開くと同時に
舌にちゅううっと吸いつかれる
『…んぁッ………』
身体が小さく跳ねる。
…キスだけで、軽く達してしまった
「穂波、すごいかわいい」
こめかみを親指で撫でながら研磨くんが言う。
…今日、よく喋るな
…ってまだ二言目だけど。 でももうすでに二言目だ。
額にちゅっとキスを落としてくれる。
それからまた唇が重なる
目を開けたまま、
唇をはむはむとねっとりと啄むように
唇が離れ、顔を少し上げてまたわたしの目をじっと見つめてくる
…心なしか微笑んでる?
でもいつもの冷静で綺麗でそれでいて熱を帯びた目をしてる。
ダメだ、見つめられてるだけで溢れてくる…
耳の後ろをちろっと研磨くんの舌がなぞる
『…んッ………』
耳たぶをはむっとされると
研磨くんの生温い息が耳にかかる
『…ん…………』
唇や舌を首筋に這わせながら研磨くんは少しずつ下に降りていく…