第20章 banana pancakes
*裏(〜P816)
ー穂波sideー
お茶を飲んでたら、
あーもうすぐ寝るんだなぁって気持ちになってきて
だんだんだんだん、2人が一つの方向に向かってる感じがしてきた。
一緒に過ごせるだけでも十分だけど、
わたしも、そして研磨くんもきっと、欲しい。
もうずっとずっと欲しいんだ。
日々の中に溶け込んでた欲がふつふつとまた形を表してきてるみたいな感じだった。
部屋に入るや否や、
立ったまま貪るように激しくキスをした。
上下一枚ずつしか着てない服をキスをしながら脱がせて、
あれよあれよとお互い下着だけの姿になった。
そして今、とんっと研磨くんに押し倒されて
ベッドの上で組み敷かれてる。
…久しぶりのこの感覚に身体が疼いて疼いて仕方がない。
もっと欲しい、早く欲しい、焦らさないで…
「穂波、すき」
わたしにまたがり、
顔の横に手をついて真っ直ぐに見つめる綺麗な眼。
色を孕んで、心なしか眉をしかめ少し荒いだ呼吸の音が聞こえる。
ゆっくりと顔が近づいてきて、唇が重なる。
さっきまでの貪るような勢いは身を潜め、
ゆっくりと優しく濃厚なキス。
研磨くんの舌が滑り込んできてわたしの口内を艶かしく這い回る