• テキストサイズ

【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第19章 みかん


ー赤葦sideー




「俺と穂波ちゃんが付き合ってるかもって思っても、
その気付いた気持ちには変わりはなかったわけ?」





黒尾さんに、逆に質問をされている。






「…そうですね。はい、何も変わりはなかったです。好きという気持ちの方には」

黒尾「…もう一つの方は?」

赤葦「…正直そちらもかわりはありません。おそらく。
  だけど、実行してはいけないという気持ちは強くなりました」

黒尾「なるほどね。お前はほんとに16歳なのか?笑 どっかの坊さんに話聞いてるみたい」

赤葦「………」

黒尾「俺もどこまで介入して良いのやらわかんねーんだけどさ………」











「かっ えっ 研磨の彼女って穂波さんなの!?」













黒尾「…聞こえたかね。 …そーいうわけです」

赤葦「…………」






あぁ、だから木兎さんは孤爪のことをしきりに呼んだり探したりしていたのか…








黒尾「…ダイジョーブですか?」

赤葦「あ、はい」







よく小説の中で書かれているような痛みはない。








事実を知ったからと言って、
気持ちになにも変わりはない。








黒尾「俺が言うことじゃないけど、まぁ言っちゃうわ。好きになるのは勝手らしいよ、研磨曰く」

赤葦「…………」

黒尾「ま、そんなとこかね。 じゃー、俺先いくわ」

赤葦「…あ、はい。 ありがとうございました」

黒尾「いえいえ〜」







…好きになるのは勝手、か。
孤爪らしいというか…







力が抜けたような考えでありながら、
同時にかなりの勝気な感じを受ける。









なるほど。
木兎さんがあっけらかんと
穂波ちゃんへ想いを寄せ続けているわけが少し、わかる気がした。










/ 1804ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp