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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第19章 みかん





唇がゆっくり離れ
額と額をくっつけてしばし見つめ合う





『…研磨くん、大好き。 研磨くん、おはよう』

「…ん。 もっかい」





もう一度、口付ける。

ねっとりと 甘い 甘いキス。

ゆっくり唇が離れる…





「…ん。 ほわほわ」

『うん。 ほわほわ』









「…コホンッ……ごちそうさまです!」








はっ…!








振り返ると食器がいくつか返されていて
そして何人かトレーを持ったまま困っている選手も見えた。

…やってしまった

…うぅ……夜久さん〜

夜久さんの絶妙なタイミングでのストップが必要だよぅ…







『あっ はい! お皿ありがとうございます!いってらっしゃーい!』









よし!洗い物と仕込み。
仕事仕事。









「あぁ!研磨!ここにいたのか!」







声のする方を見上げるとみかん色の髪の毛の君。

烏野ジャージを着て研磨くんに親しげに話しかけている。

…これは、間違いない!







『あのっ…』

「あっ、すいません。 食器こっちっすね …つーか、ご飯作ってるとこに入っていっちゃダメか」

『あ、全然。入ってもらっていいんだけど、お皿もらうね。ありがとう』

「昨日の夕飯も今日の朝飯もすっげーうまかったっす!昼も楽しみにしてます!ごちそうさまでした!」

『…うん、ありがとう。嬉しい』

「………/////」





「…ふ 笑」






「ちょっと、ここでぼーっと突っ立ってられると邪魔なんですケド」

「あ、昨日の。ごちそうさまでした!おいしかったです!」






あぁ〜そばかす♡
わたしの肌はそばかすできないんだよなぁ。
それもあって、余計にそばかすに憧れている。








『うん、ありがとう!山口くん?練習頑張ってね』

「あっ ありがとうございます!」

「ごちそうさまでした」

『はーい、月島くん?もありがとう。いってらっしゃ〜い』

「…フン………」





眼鏡の月島くんはぺこりと会釈だけして調理室を出て行く。
…クールな子だなぁ。

目にもあまり、温度が見えにくい。

冷静な雰囲気とはいえ、研磨くんの目とはまた違う。






あっ、翔陽くん。







翔陽くんは気付いた時にはもういなかった。

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