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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第19章 みかん


ー研磨sideー





そりゃもう正直どこだっていい、とも思う。






欲しいし。
もうずっとしてないし…







でも穂波の乱れた姿とか甘い声とか…
誰かに見られたり、聞かれたりするかもって思うとやだ…

…鍵かければ見られないけど声は漏れるし

クロに鍵渡されて、部室に来たけど…






『…ん。 ちょっと残念だけど… でもこれだけでも十分満たされる、かな』

「…ん」

『でも、ばか』

「え」

『こんなとこ座ったら、欲しくて欲しくて堪らなくなっちゃう』

「…ん。おれも。 ごめん」

『…ふふ』

「………」

『いちゃこらしてやる』






そういうと腕でおれの頭を抱きしめて
また口付けてくる。








そりゃ欲しいけど。
エッチしたいけど。









これはこれですごい、気持ちいいかも。
穂波ん家、自由だから、
いっぱい交わってきたけど…

ちょっと新しい感じ。








『…次エッチできるときはきっとすごく気持ちいいね』

「…ん。いつもすごい気持ちいいけど」

『…ん………』

「…ふ。笑」





照れてる。







『…研磨くん、ここに痕つけてもいい?』

「………んー。…うん、いいよ」






穂波はおれの髪を避けて首筋に吸い付く
同じ場所に3回も。






「…どうしたの。そんなに」

『マーキング』

「…なにそれ、何のため 笑」

『…わかんないけど いいの。しっかりつけたかったの』

「…ん。 じゃ、おれも」






穂波の首筋に痕をのこす。







「…今は見えないけど」







何のためにしてるんだろ…

誰かに見せたいっていうより、
自分の欲を満たす感じがする。

おれのだって。








「穂波はおれの」

『…ん。研磨くん大好き』

「…ん」












部室の外を懐中電灯の明かりが通っていく。





『わ。なにっ』

「…いっ……」





咄嗟に顔を動かした穂波の髪が目に入って
おれも咄嗟に身体が動いちゃって
パイプ椅子が動いてギーギーガタガタと音を鳴らしてしまった。







部室のドアにライトが向けられる。








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