第19章 みかん
研磨くんにまたがり向き合うように脚に座ると
ぎゅっと腰に手を回して抱きしめてくれる。
「…穂波、好き」
『…ん』
どちらともなく唇を重ねる。
啄むようにゆっくりと、優しく…
研磨くんの顔に両手を添えて、
もっと もっと…
互いの舌が絡み合い、
呼吸が荒くなる
しばらくの間、
抑えていたものを放つように口付けあった。
…もう身体は疼いて、熱い
腰も勝手に揺れ動いて、研磨くんの身体も反応してるのがわかる
『…っけんまくん………』
「…ん?」
『…ほしい もっと、ほしい』
「…ん。おれも もっと欲しい」
…でも、前、部室はやだって言ってたからな。
研磨くんはTシャツの下に腕を滑り込ませ、
ひんやりとした手でわたしの肌に直接触れる
研磨くんの首に腕を回して、
また深く口付ける
研磨くんの手はブラのホックに触れたと思うと、
また移動するをさっきから繰り返してる
「…あー、もう我慢できなくなっちゃう」
『…我慢?』
「うん、我慢」
『…我慢』
「絶対欲しくなっちゃうと思ってたから、ゴム持ってこなかった」
『…………』