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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第19章 みかん












雪絵「うまそ〜♡ 」






軽めによそったご飯を食べ終えて
お皿や空いた鍋を洗いながらお茶を淹れた。

今はみんな、椅子に座ってケーキを囲んでる。






レモンポピーシード、パッションフルーツとココナッツ、バナナとくるみの3種類。







『選べなくて全集類買った。笑 好きなの選んでね』





好きなのを選んだって、女子ならきっとみんな食べ合いっこするし…












ただでさえ尽きないのに
お茶とスイーツがあれば女子の会話ってさらに尽きなくなる。




分け合いっこしながら話に花が咲く。




わたしはお茶のカップを持って移動して
話をしながら明日の仕込みをする。






お米を測っておくことや
豚肉や塩鮭を解凍するため冷蔵庫に移動させたりはもうやってくれてる。







山本くんのおじいさんからのきゃべつ3玉を
ざくざくざくと切って大きなボウルに放り込んでいく。
千切りにした人参と塩、ハサミで細く刻んだ昆布を入れてわしゃわしゃと混ぜて
大きなジップロック数袋にわけて入れ、バットに乗せて冷蔵庫に。
冷蔵庫の中にすでに入ってるものでテキトーに重石をしておく。






これまた山本くんのおじいちゃんからのとうもろこしを削いで身と芯に分けて冷凍庫に入れたり
そら豆を鞘から出して黒いところ剥いて湯がいたり。

山本くんが枝豆の件で申し訳なさそうにしてたけど
普通、大人数の合宿では買わないようなお野菜がたくさんで嬉しい。楽しい。
いつも通り、想定内も安心するし大好きだけど
こういう楽しいイレギュラーは自分の細胞を若返らせるような気がする。






ほかほかと湯気のたつ、たくさんのかわいいそら豆を
内皮からぽすぽすと中身をボウル目掛けて出していく。
色鮮やかにしたいので、扇風機を当てながらやる。
家で少ない分なら全部剥いてからうちわでいいけど
そうもいかない量だ。



そら豆の絵本でも小さい頃から好きなのがあった。
とってもかわいいやつ






かおり「おーい穂波ちゃーん!聞こえてる?」







扇風機の音で聞こえてなかった。








『あ!ごめーん!なにぃ〜?』








かおり「木兎と赤葦のことー!ついでに黒尾くんについても聞かせて〜」







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