第19章 みかん
大地さん、スガさん、旭さん。
お互いの名前を伝え、
3人は銭湯へ行くところだったようだし、
わたしにはマネの仕事がある。
ではまた明日、と分かれようとしたとこで、
「あ、菅原さん。今から銭湯ですか?」
スガ「おぉ、月島。そうだよ、一緒にいくか?」
「あ、はい。場所わかってなくて …あ。」
眼鏡をかけた男の子がわたしをみて あ。 と言った。
「え。」
そして続けて え。と言った。
…どういう意味だろう。
冷静そうな空気は研磨くんとちょっと似てるけど、でも全然違う感じ。
ぺこり、会釈をしておく。
『じゃあ、わたし行きますね。お風呂ごゆっくり〜』
「穂波ちゃーーーーん!」
またも去り際に、
今度は夕くんが走って飛んできた。
『夕くん!さっきはいきなり話しかけてごめんね』
西谷「いーや!俺の方こそ途中で去ってしまってすまん」
大地「お。2人はもう知り合いか」
『あ、はい。お昼に廊下で…』
「…おい …ぉい、ノヤさん …なんだだれだこの方は… おい 俺は聞いてねぇぞ」
西谷「おぉ!龍! 音駒の穂波ちゃんだ!穂波ちゃんこいつは龍。よろしくな!」
田中「田中龍之介っス! よっよろしくな!」
『運天穂波です。明日もお願いします』
そのあとぞろぞろと烏野の部員さんがお風呂の用意をしてやってきて、
時間がかかるから、と大地さんが
みんなをまとめて紹介してくれた。
力くん、木下くん、成田くん、月島くん、山口くん。
それからあと2人、
影山くんと日向くんという子がいるけどいないのでまた明日にでも、と言われた。
音駒とはまた違った雰囲気だけど、
仲が良いのが伝わってくる素敵なチームだな、と思った。
…その、いないというどちらかが、翔陽くんなのかな。
明日には、会えるかな。