第19章 みかん
ー研磨sideー
穂波がレッスンに向けて体育館を出たすぐ後、
翔陽が到着した。
…やった。
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今日の練習とか片付けが終わって、
翔陽と犬岡と夕飯を食べに向かう。
20:15。
まだ穂波は帰ってきてない。
レッスンが終わって歩いてきてる頃かな…
翔陽「あ!そうだ研磨!」
研磨「 ? 」
翔陽「音駒に到着して体育館に向かってるときにさぁ、走る美女さんとすれ違ったんだよ」
研磨(…走る美女さん)
翔陽「おれもいそいでたし、あっちもいそいでた雰囲気だったんだけど… 音駒のジャージきてた!」
研磨「…うん、それで?」
翔陽「すれ違いざまにおれの名前呼んだ気がしたんだよなぁ〜 あれ誰か知ってる?音駒にマネージャー入ったのか?」
犬岡「あぁ!それはきっと穂波さんだな!」
翔陽「…穂波さん?」
研磨「…マネ代理で合宿手伝ってくれてる。ご飯作ったり」
…今日の夕飯なんだろ。
穂波準備の時間にいないけど、
穂波の味するかな。
翔陽「ぉああ!それキャプテンたちみんな言ってたやつだ!昼メシめっちゃ旨かったって!
…えーっとなんだったっけ……」
犬岡「麻婆ナスとか、鮭に野菜餡掛け乗ったやつとか!すげーうまかった!」
翔陽「くっそぉぉぉぉぉ、食いそびれた!」
犬岡「でも、いまから夕飯食べれるだろ?いいじゃん、いいじゃん」
翔陽「そうだな!いっぱい食う! おぉ、カレーだ!カレーの匂いがする!」
…ほんとだ。カレーの匂いだ。
穂波のカレー、なのかな。
犬岡「うっわー!匂い嗅いだらさらに腹減ってきた!」
翔陽「おれも!」
そう言って2人は走っていく。
…練習後だっていうのに、元気だな