第19章 みかん

ー研磨sideー




午前の練習が終わって、食事が用意されてる調理室の近くの教室に向かう。




灰羽「俺、穂波ちゃんのごはん初めてっス！研磨さんは食べたことあるんですよね？」

研磨「…あぁ、まぁ、うん」

夜久「食べたことあるも何も、弁当作ってもらったり、３食作ってもらったり…」

クロ「こいつら新婚さんだから、リエーフ残念だけど」

夜久「つーか、リエーフは研磨の前にカズくんもいるじゃん」

クロ「…だな。研磨を倒したければまずカズくんを倒さないと。…ちょーつえー」

灰羽「…誰っすか？カズくんって」

クロ「穂波ちゃんの好きな年下のオトコノコ♡」

灰羽「好き？　なんすかそれどういう意味っすか」

研磨「…ちょっとクロ、話ややこしくするのやめてよ」




・
・
・





…すごい美味しい。
穂波の味だ。




周りからも美味い！だの、美味しい！だのいろんな声が聞こえる。
…まぁ、練習後のごはんなんて、
なんでも美味しいっていう人たちが多そうだけど。





クロ「やっぱ研磨、よく食べるのな」

「…だって、美味しいじゃん」

クロ「…そうですね、美味しいです」






食器を返しに行くときに話せるかなって思ったけど
穂波は烏野のマネージャーと一緒に仕込みをしてるみたいだったからやめた。

穂波は夕方にレッスンしに一旦抜ける。
小学１年生がいるからそんなに遅くにはできなくて、
18:30からだって言ってた。







合宿に来ても来なくてもどっちでもいいって思ってたけど、
いるとかわいいとこちょこちょこ見れるしいいな。







…翔陽はきてない。
赤点とって補修だって。

来るのかな。