第19章 みかん
烏野高校のマネさんは2人いた。
潔子さんと仁花ちゃん。
マネージャーさんほんとみんな明るくて可愛らしい方ばかりだけど
綺麗なものに目のないわたしは、
潔子さんをみていると、鼻血が出てきてしまいそう。
色気も知性もぷんぷん漂ってきて………
これは……
まさに……
『はうぁっ!!』
ってやつだ。
…山本くん、少し理解することができた気がします。
清水「はうぁ…?」
『あ、ごめんなさい。こっちの話です……』
…しまった、考えてたことが声に出てしまった。
『あ、えっと、直井さんが他のコーチの方に事前に伝えとくとおっしゃってくださったんですが、
わたしからも、ちゃんと伝えておきたくって…
きょう、18:30から用事があって、夕飯前のいそがしい時間帯にもかかってるんですが、
18:00から20:30くらいまで留守にします。ご迷惑おかけしますがよろしくお願いします。
わたしは今回主に食事のことを頼みたいと言われているので、えっと、
できるうちになるべく、できることをやって出ます。すみません…』
雪絵「いいのいいの〜 何か教えてるって聞いたよ〜」
英里「教えてる? …塾とか?」
真子「歩きながら聞かせて?」
『あ、いや塾じゃなくって、フラダンスのレッスンをやってて』
谷地「なぬぅっ…!」
『…?』
清水「習うのではなく、教えているの?」
『習うのも週3でしてるんですけど、土曜のお昼に教える方もしています』
かおり「へぇーすごいねぇ!」
『いやいや、ちっともすごくはないんですけど楽しいです。
音駒バレー部のみんなを見てて、わたしももっとできるって思って始めました。
…だから、今日他校のみなさんも交えて練習する姿をみれるのすっごく嬉しい。
マネさんたちとも知り合えて、うはうはしています。
…あっ、わたし本当に知らないことばかりなので、
なんでも、本当になんでも、だめなとこかほんと、言ってください。
よろしくお願いします』
かおり「あはは!黒尾くんの言ってた通りだ。 いいのいいの〜 改めてよろしくね」
さぁ、練習が始まる。