第19章 みかん
それから山本くんのお母さんと妹のあかねちゃんがみえて、
一緒に買い出しへ行った。
お母さんもあかねちゃんも山本くんと同じ目をしていて、とっても綺麗だった。
…はぁ、綺麗なものをみるとふわふわする。
色とりどりの朝採れ野菜も綺麗だし…
細かいとことかは他校のマネさん達の話を聞きながら決めたり変えていくとして…
大まかな献立を決めていく
わたしを含めて7人での作業になるのか、
分担して半分くらいの人数でするのか…
おそらく、半分くらいでかな。
「おはようございま〜す」
ガラガラっと扉が開いて入ってきたのは2人の女子生徒。
当たり前だけど見たことないジャージに身を包んでる。
『あっ、初めまして!運天穂波です。よろしくお願いします』
「梟谷学園の雀田かおりです」
「白福雪絵です」
かおり「穂波ちゃんでいい?もーずーーーーっと木兎が名前呼んでた。バスの中でも」
雪絵「黒尾くんから、料理の腕はピカイチだからって聞いてすでに楽しみぃ」
かおり「こっちはとりあえず落ち着いたかな?
黒尾くんにマネ業務のこととか流れとか説明するようにお願いされたんだけど…」
『あっ そうなんです。わたしほんと、ど素人でして…
今回も声をかけてもらってマネ代理としてお手伝いさせてもらうことになったんですけど…
あぁ、もういいや。 ほんと、いろいろとよろしくお願いします』
雪絵「あぁ、もういいや。って、ウケる〜 笑 難しいことはいいよ〜。よし、じゃあ行こ行こ」
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体育館へと歩を進めながら、
これから行われる合同練習の流れ、
その中でマネージャーがすることを
かおりさんはすごくわかり易く教えてくれた。
…頼もしい。
そして話しやすい。