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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第18章 くしゃみ


ー穂波sideー




お兄ちゃんは10日間ほど日本に滞在して、
香港経由で南アフリカへ発った。





一度研磨くんがうちに来て一緒に夕飯を食べたのだけど、
わたしが前に2人が一緒にいるのをみたときよりなんだか仲良くなっていてびっくりした。

どうしてかなぁとぼんやり考えて、
朔さんのアトリエに行った時かなぁと思い浮かんですごく嬉しくなった。







今日、6月30日(土)


今日はフラの発表会があって、
普段あまり来ない辺りにいる。

研磨くんは国平高校と練習試合って言ってた。



…その練習試合が決まってから
研磨くんはため息をよくついてたナ。

リエーフくんのこともだし、
ゲームも思うように進まないみたいだった。

今日、どうかな。
週明け、少し軽くなってるといいな。





自分の出番を終えて、
昼過ぎに発表会会場を出る。

…フラも他ジャンルのダンスも大好きだけど、
正直、発表会という場があまり得意ではない。

…学園祭とかのステージとはまた違って、
なんというか変にかしこまっていて、
変な空気だなぁと、未だに思ってしまう。

外で踊ったり、ダンスバトルだったり、
ちょっとがやがやしたとこでのショーケースの方がずっと好きなのだ。





折角あまりこない界隈なので、
ふらふらと街を歩いてみる。







…海外でも国内でも、
お腹も空いてないし、どこも行くとこもないんだけど、
でもなんだかまだ帰る気もしないし…ってなると、
勝手に足が書店へと向かっている。






今日もそうで、
いつのまにかいるのは4階建ての大きな書店。

外資系のオフィスも多いビジネス街だからか、
洋書も充実してておもしろい。
ギャラリーやカフェも併設されてて、
ここでいくらでも時間を過ごせそうだ。






つい買いすぎてしまいそうな衝動を抑えながら、
本を吟味してく。
書店に行けばいつでも何かしらあるとはいえ、
本との出会いは一期一会だと思う。

この間買おうかすっごく迷った本が、
次に行ったときには悩む対象に入らなかったり。

なんどもみてるはずのコーナーで
こんな本あったの?って出会いも多々ある。

その時々で、目につく本が違って面白い。







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