第17章 GW
・
・
・
放課後、部室に向かう研磨くんと途中まで一緒に歩く。
クロさんと夜久さんもいる。
夜久「お前らほんっとよく寝るなー」
研磨「…起こしてくれないのがおかしい」
クロ「まぁ、それもそうだけども。でもそれ以前にね?」
研磨「…だって翔陽が」
『あ、翔陽くん。聞きたい』
研磨「翔陽が元気すぎるから…」
クロ「昨日、烏野と3試合6セットぶっ続けでやったのよ。
慣れない場所への遠征だったのもあってね、なかなかタフだったのかね」
『そっかぁ。翔陽くん』
夜久「研磨、烏野のチビちゃんと帰る前なんか話してたよなぁ?」
『チビちゃん』
クロ「みかんみたいな髪の色してて、小さいのによく飛ぶんだよ。
犬岡と20cm以上の背の差があっても互角に張り合ってたんだわ」
『へぇ、よく跳ぶみかん色の翔陽くん』
研磨「…ふ 笑」
『気になるなぁ… 会えるといいなぁ…』
研磨「…ん」
部室の前でわかれて、わたしはレッスンへ。
翔陽くん。
情報は少ないけど、とてもとても興味がある。
…いつか会えるといいなぁ。