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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第17章 GW






「こんちは〜 俺、母畑和馬。和馬でいーよー
日に焼けてんね〜 海好きな感じ?」

「こんちは!二岐だよ〜 どこの子?」

「どーも! ………」




…おぉ、すごい。
ここはどこだろうってなる。

まるで夏のビーチにいるみたい 笑




「おーい、俺に聞けっての。母畑は距離近すぎんのー 髪さわんな!」

「ぉん、紹介してよ〜 なに帰省中の従兄弟とか?」

「なっ ちげーし! 彼女だし」

「はぁー!? 聞いてねーぞ!」

「言ってねーもん」

「この間だって練習試合の相手のマネに声かけてたじゃねーか」

『………笑』

「なっ、それはあれだよ、ノリっつーか。俺の本命はこいつだけなのー」

「ふ〜ん 名前は? どこ住んでんの?」

『穂波です。 東京から来ました』

「はっ!? 東京? 遠距離してんの?」

「そーだよ!だから貴重な時間を邪魔すんじゃねーし。ほら穂波行くべ」




遊児はそう言ってわたしの手を取り先を歩いていく

…ふふ。
よくもまぁ、こんな。
こんなチームメイトに出会えたものだなぁ。






体育館そばの木の麓に座ってお弁当をたべる。

ハンバーグ、卵焼き、菜の花とツナの和えたの、にんじんラペ、
アスパラベーコン巻き、おむすび、いちご。

研磨くんに作るときの2倍の量。

それから、




『はい、これは部活の後にでも』




遊児の好きなホットドッグ。玉ねぎなし。
パンにウインナーと千切りキャベツ挟んで、
ケチャップとマスタードかけただけだけど…





「ぅわっ、穂波のホットドッグ俺世界で一番好き!」






いつからだろう、もうずっと前から遊児はこう言ってくれる。
こういうのは素直に心をくすぐられる。

ほんとに、従兄弟として出会っていなかったら、
きっと男の子として惹かれてただろうなとはいつも思う。

アソビ上手で、でも無駄に人を傷付けない。
きっとそれは女の子に対してもそうだと思うし。

気持ちいいを知ってる。
自分で自分を楽しませれる。何もないところからでも、楽しいを生み出せる。

さっきのバレーもとにかく楽しく気持ち良さそうだった。













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