第17章 GW
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「おぉっ穂波〜!ひゃふー!」
おばあちゃんたちにまたねの挨拶をして
遊児のお姉ちゃんに条善寺高校まで送ってもらった。
安定の遊児。
ギャラリーに上がって練習を見させてもらう。
何というか、賑やかなチーム、賑やかな練習だ。
バレーのことはよく知らないけど
音駒の練習とは全然違う。
研磨くんたちの練習をみるのも楽しいけど、
こっちはまた違った感じで見ていて楽しい。
…身体能力の高い人たちが全力でバレーで遊んでいるみたい。
このボールはこの人のってのが決まってない感じというか…
遊んでるみたいだけど体力もすごそう。
みんながみんなその内パルクールとかしながらボールを触り出しそうだ。
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「穂波〜!マジで来たー!」
遊児は昼休憩の合図とともに跳ねるようにしてこちらにやってくると、
頭をぽんぽんしてきた。
『うん、みにきた。来てよかった。
監督さんに挨拶した方がいいかな?』
「監督にはもう伝えてある」
『…ん、そっか。んーでも、じゃあ後で紹介して?』
「…おぉ …なぁ穂波、腹減った!」
『あ、そうだね。どこで食べる?』
遊児の希望で
今日はわたしがお弁当を作ってきた。
「…んー外もいいけど、ここで食べるのもカップルっぽいじゃんね」
『カップルっぽい場所とかあるの?w』
「でもやっぱ穂波とは外だわ!外行くべ!」
『うん、お任せする』
体育館を抜けて歩いてるとマネージャーさんに遭遇。
『あっ こんにちは。 今日はいきなりお邪魔させてもらってすみません』
「ううん、いいの。監督も照島くんのやる気上がるならって言ってた。
連休中、部活漬けだったから、最終日のご褒美だね。
わざわざ東京から彼女さんが見えるなんて。よかったね、照島くん」
『なっ…!?』
「じゃあね、午後練遅刻しないように」
「ぅす!」
東京からきた彼女って!
ほんとにその設定なの!?
『遊児…』
「行ったべや?今日だけは俺の彼女って紹介するって」
「うぇ〜い、遊児、紹介しろ〜 誰だよその子〜!」
「おらおら聞いてねーぞぉ〜」
ぞろぞろとお弁当を持った部員の人たちがやってくる