• テキストサイズ

【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第5章 夏








海や山やマーケットやら、留学時代の友達と遊んだり。

いろいろしていたら合宿中の研磨くんとはなかなか時間が合わなくって、
メールのやりとりだけをしてる。

今日はこちらにきて4日目の朝。
強い風が吹いているので、サーフィンは行かないことに。

果物をいろいろ切って深皿に入れ、
カップに入れた白湯を持って窓際の椅子に腰掛ける。

時計に目をやる。







6:45

日本は11:45。お昼休憩かな。

試しにSkypeを開き、呼び出しをする。






……………






「…あ、ちょっと待ってね」




画面に研磨くんの姿が映る。
バレー部の黒いTシャツ…真っ黒でさらさらな髪の毛…




『うん』





白湯をすすりながら窓の外を眺める。
風強いなァ







「…お待たせ。
…いま昼ごはんの時間でちょっと食べながらになるけど…」

『うん、全然。気にせず食べて。顔がみれただけでうれし』

「…そっちは朝?」

『…うん、風が強いから海はお休み。
上手い人たちはいってるけど、わたしはこういう日はいかない。
研磨くん、練習お疲れ様さま』

「…ん。今日はゆっくり過ごすの?」

『今日はお兄ちゃんがハワイ島に来るよ。
だから一緒にぷらぷらするかな』

「…そっか」





研磨くんがポツポツと喋りながら
ご飯を食べている様子を眺めているだけで幸せで、
ボーッと画面をしばらく見つめていると





「研磨、何してんのー?」





夜久さんがひょこっと画面に登場した。





「うわ、すっげ!テレビ電話ってやつ?俺やったことない。
穂波ちゃ〜ん、やっほー 元気ー?」

「…夜久くん、声デカイ」

『夜久さん、お疲れ様ぁ。元気ですヨ』

「研磨、1人で離れたとこ座ってんなーって思ったら、こういうことねー」





夜久さんは研磨くんの頭をホールドして肘でぐりぐりしてる。





「…夜久くんやめて……」






こんな風にバレー部の人たちとやりとりしてる時の研磨くんは
迷惑そうだったり、うんざりしていたり、いろんなかわいい表情をする。
そんな姿をここからも見れるなんて、嬉しいな。



「なんだよ、なんだよー羨ましいな〜。
穂波ちゃん、邪魔してごめんね。じゃあ俺行くわ!」

「……はぁ…」






/ 1804ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp