第16章 獅子
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今日の3限の数学はなんと、
昨日穂波ちゃんと仲良く話してた先生だった。
…心なしか睨まれてる気がする。
授業終わり、廊下にでた高木先生のところに走る。
気になったことはなんでも聞く!
「高木先生!」
「…あ?」
うわぁぁぁ
授業中はクールででもユーモアセンスあり、みたいな感じだったのに
いまこえーーーーーー
「あの、聞きたいことがあるんですけど」
「なんだ?」
灰羽「…穂波ちゃんと付き合ってるんですか」
「運天と? は? お前なに言ってんの」
灰羽「…なんだぁぁぁー 違うんですか」
「お前、昨日のやつだろ。 …お前こそ昨日運天となにしてた」
灰羽「運命の出会いです!」
「………」
(…あぁ、そう言う感じか)
灰羽「 ? 」
「じゃあお前のことを大目にみろってのは…」
灰羽「そのままの意味だって言ってました」
「………」
(目をつけないでやってくれ、ってことか?)
灰羽「えええっ じゃあ穂波ちゃんの彼氏って誰なんですか!」
(こいつに今ここで名前を教えるのは騒がしそうで孤爪が不憫だな)
「…さぁ、俺は知らん。 …同じクラスのやつじゃなかったか?」
灰羽「2年3組っすね!あざっす!」
「お前、教室に乗り込むとかやめろよ」
灰羽「えっ なんでわかったんすか」
「お前、単細胞って感じがするから。 …じゃ、4限に遅れるなよ」
高木先生がそういうと同時に4限開始のチャイムがなる
なんだあの先生!
わざとか?