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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第16章 獅子


ーリエーフsideー





月曜の初登校日。






通学中に見つけた路地に入ったり、
小さな男の子の、木に引っかかっちゃった風船をとってあげたり、
燕が巣を作るのを観察してたら、
1限がとっくに始まってる時間だった。









よーし、ここから10分以内に教室に入る!








全力で走って正門についた頃、
正面玄関の少し前の辺りを女子生徒が走ってるのを見つけた。

何年生だろう?

茶色い髪の毛、日に焼けた肌…
走って揺れるスカートから覗く脚の際どいところ…
ちょうどよい肉付きで触り心地よさそう…
後ろ姿だけでも色っぽい!

よし、あの子を追い抜かす!






加速して走ってみたけど、
追い抜かすのはぎりぎり…無理かも?

最後思い切りジャンプして敷居を跨いだ

…多分、同時ゴール!







1年3組 は、は、灰羽のは………

自分の下駄箱を探しながらさっきの子のことを考える




真ん中の方の下駄箱に向かって行ったから、2年か…?

どんな顔かまだみてない。

え!見たい!
先に行っちゃう前に会わないと!






向こうの下駄箱の方から足音が聞こえる。
慌てて履き替えて足をぶつけたりしながら歩を進めると…








うわっ かわいいいいーーーー!!!!









「うわーっ 一緒に遅刻っすねーっ!」








ぼんやりと立ってるその子の方に向かっていく。

新学期初日一緒に遅刻して、同じタイミングで校舎に入って、
そしてその子はこんなにかわいい!
かわいいだけじゃなくて健康的な感じがいい!
色っぽいのもいい!

これって… これって… あれでしょ!







「これって、運命ってやつですよね!」








両手で両手を握りしめて言う。







…ここまでは勢いでやっちゃったけど

この身長と外見でこの距離感で近付くと
初対面じゃなくても怖がらせちゃうことも多い

…やべ、手を振り解かれたりしちゃうかな










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