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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第5章 夏


ー穂波sideー






研磨くんが連れて行ってくれたジェラート屋さん、
とても美味しかった。

散歩で行けるところにあるから、また行きたいな。

帰りは一緒に手を繋いで歩いて、
公園に行って帰ってきた散歩なんだけど、デートみたいで嬉しかった。






研磨くんは私の前の彼のことを聞いてきてくれた。

詳しくは聞かれてなかったけど、
小出しにすることでもないし、
別れのこととかもぜんぶ話した。

悲しいとか、未練とかはない、
どっちかというと旅の間の恋、みたいな。
今よりもぉっと子供だったし、いつまでもキラキラしている思い出だ。

全て話すことがいいのか悪いのかは分からないけど、
話さないことで会えない間に不安にさせるようなことはしたくなかった。








研磨くんの家をでる前に、ほわほわの充電をしといたのは我ながらよかった。

まだまだまだまだ 思い出してほわほわすることができる。








研磨くんに抱きしめてもらったのは初めてで、
胸がきゅうとなった。

ワンピースの空いたところに研磨くんの手が触れた時は、どきどきした。
そのまま触れていて欲しい、とも思ったけど、
研磨くんは手の位置を戻した。
それもとっても優しくって、胸がきゅうとした。

極め付けは研磨くんの言った

「…ほわほわどころじゃなくなる…」

この言葉で、
曖昧なのに的確だし、
すごく、あの時の時間がギュって詰まってて、
わたしの思い出の言葉になった。








今、わたしはワイキキから乗り継いでハワイ島のコナ空港に到着したところ。
いつも滞在させてもらうマヒナおばあちゃんのお家にこれから向かう。








「穂波!よく来たね!車はあっちだよ」







マヒナおばあちゃんの孫のケンがハグで迎えてくれて、
それからわたしの荷物をもって車まで案内してくれる。

19歳のケンは、いつもサーフィンやトレッキングに連れて行ってくれたりする。
旧知の仲の現地ガイドみたいな存在。
こんな贅沢なことってないな、ってお祖父ちゃん始め日本の家族に感謝。









ハワイ島。

わたしの第二の帰る場所。

ただいま!











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