第15章 さくら
「明日の朝ごはんなに?」
ごろごろとしながら向かい合って
額と額を寄せながら会話する
『…何がいい?』
「…んーごはんがいい」
『朝も夜も小麦だったもんね。うん、ごはん了解』
「…味噌汁も」
『はーい』
「…んー眠い」
わたしも研磨くんも大きなあくびをつく
「おやすみ、穂波」
優しいキスが落とされる
『うん、おやすみ、研磨くん』
瞼を閉じると
眠りの世界へ瞬く間にはいりこんだ
昨日の学校から今日の朝まで
今日の朝から晩まで
そして明日の朝まで
研磨くんとずっと一緒…
しあわせ、としか形容できない
いい2日間だった