第15章 さくら
「腹減った〜」
「周平いかねーのー?」
「そんな上手いんかーあの小学生」
「じゃあ俺ら食ってからなんか買ってくるわ」
周平「あいつうめーよ。パークで滑ってんのみるのちょー久々。
タコス? …あーじゃあ、メールするわ。
なぁお前らメシ食った?
タコス買ってきてくれるってよ。食う?」
『………』
「…んー」
穂波のご飯食べたかったけど、
ゲーセンで散々時間使っといてそんなこと言えないし。
カズマのスケボも見たいって言ったし。
『…ふふ。笑 あんまないことだし、これもこれで楽しい。ね、研磨くん』
「…あ、うん」
『お腹空いちゃうし、お願いしよっか』
「うん、穂波それでいい?」
『うん!研磨くんと夜のスケボ鑑賞なんて、滅多にないからわくわくしてる』
「…ん」
周平がスマホでメニューを見せてきてそこから選ぶ。
初めてみる店でちょっと迷ったけど
穂波と分けて食べようとタコスとブリトーにして
肉も変更できるから鶏肉にした。
・
・
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撮影前にアップしてるみたいに滑ってるカズマをぼんやりみてると
「うぇーい」
あぁ来た、うぇーいの人たち…
周平に穂波が紹介されて、
おれのこと聞かれて
穂波が紹介してくれて
うぇーいってハイタッチに手のひらを差し出すだけ差し出して…
でもそれ以上はなくて意外とあっさりしてた。
…ま、別段おれに興味なんてないか。
小さいころからこういうの気にしすぎてしまう。