第15章 さくら
「おー、周平いたいた」
「もー、電話出ろしぃ 探したっつーの」
周平の友達が来た。
周平「あーわりぃ」
男「おー穂波ちゃん? すっげ久しぶり」
女「おー!いろいろ育ってるー! 久しぶり〜 相変わらず元気そうじゃーん」
『…ふふ、ほんとに。久しぶり。 2人とも元気?』
…穂波はなんか、
都会っぽい人たちと話してる。
ぱんぱんぱんって、なんか手で挨拶してるし。
最後うぇーい、みたいな。
偏見かもしれないけどおれからみると、
ああいう人たちは渋谷っぽい。
渋谷っぽいはなんだろ、遊び慣れてる感じ。
…話しかけられませんように。
周平「…お前シカト決め込む気だろ」
研磨「………」
周平「… 笑」
研磨「………」
周平「おし、移動しねー?宮下公園いこ。 …研磨、穂波、またな〜」
『うん、またね〜』
周平、おれに気を使った?
話しかけられるまえに連れてってくれた。
…ほっ
別に怖い人たちじゃないんだろうけど、
なんか会話のテンポというか。ノリというか。 …違いすぎる
穂波も周平もおれといても、
誰といても、変わらないけど対応できててすごいな…
クロもわりとそういう感じで…
『研磨くん?』
「…ん?」
『大丈夫? …少し歩く?』
「あ、うん。あるこっか」
『ね。』