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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第15章 さくら


ー穂波sideー






パンをオーブンから出して、
洗濯物を干して戻ると研磨くんは
シャワーを浴びてるみたいだった。





パンは丸パン。

新ゴボウとハムのサラダ、かぼちゃペースト、
新玉ねぎスライス、ルッコラ、トマト、卵とオリーブのサラダ。
クリームチーズ、はちみつ。

前にちょこちょこつまんでるし、
自分で好きなのを挟むようにする。







「あ、穂波。 先シャワー浴びちゃった」

『うん、いいね、さっぱり』

「…パン、食べたいから食べ過ぎないようにした」






…ううう、きゅん。






『…うん、食べよっか。 お待たせ』

「…ん、スープもまた飲みたい」

『はーい』













ごはんを食べおわって、
そのままソファですこしくつろいでから
食器を持って立ち上がる。
残ったものを容器に入れてく。






「…穂波、お腹落ち着いた?」






ゲームをしながら研磨くんが言う。







『…ん? うん、落ち着いたよ。 おさ…』

「…皿、洗っとく。 シャワー浴びてきたら?」

『…え、でも』

「美味しかった、ごちそうさま。 …一緒に休みなんだから、おれもなんかする」

『…うん、 うん!ありがとう。 …じゃあお言葉に甘えてお願いするね』

「…ん」






お皿を洗うのも、
ごはんを作るのも、
洗濯物もなに一つ苦じゃない。

…でも、こう言ってもらえるのは嬉しい。
素直に受け止めてお願いしようって思う。

無理して言ってるわけじゃないのがわかるから、
安心してお願いできる。






そしてきっと、今はまだお互いに学生だけど、
仕事をするようになったり、
家族が増えたりしたときに、
こういう風に言ってくれるのってきっとすごく大きなことなんだろうな…って
勝手にそんな先まで… 想像してしまう。







やっぱり研磨くんは素敵な人。
いつも、いつも。


















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