第15章 さくら
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ソファに座ってアキくんのサーフィン中継を観ながら
フルーツの盛り合わせみたいなのを食べてる
いちご、バナナ、メロン、ブラッドオレンジ…
りんごは食べやすいし、よく食べるけど、
果物っていい。お腹も膨れるし美味しいし。
穂波といると本当、果物をよく食べる
ブロッコリーのポタージュと
クラッカーと人参のサラダを持ってきて、
穂波が隣に座る
『ソファで食べるのもだらだらした感じがしてなんか楽しい』
穂波はすごく楽しそうにしてる。
カットソーの下にはズボンを履いてなくて、
なんか、エロい。
言い出したのはおれだけど、
まさか何も履かないとは思ってなかった
脚とか組まれると、ちょっと…
『あと15分かぁ』
サーフィンの大会は審査員が点数をつけてそれで優劣をつけるらしいんだけど
アキくんは少しの差でもう1人の選手に劣ってる。
準々決勝は2人でやるから、1人しか次に行けない
アキくんも本数は少ないけど普通に波にのってて、すごいかっこいい。
波と遊んでるみたいだ。
何をやってるのかはいまいちわからないけど、観てるのは面白い。
『あ、なんかちょっと波変わった?』
「そう言われるとそんな気がする」
『…………』
「…あ」
『…………』
なんどか波を見送ってたアキくんが波にのりだした。
おれにはまだよくわかんないけど、いい波なのかな、
穂波はおれの足の上に手をおいて、すこしぎゅってしてる。
興奮してるというか、
夢中になってるというか。
…かわいい
『…うひゃ……』
うひゃ? 笑
『綺麗だったよね、今キマってたよね』
「………」
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