第15章 さくら
穂波は水筒に蓋をすると、
伸びをしてまた寝転がった
「………」
『あれ?もう起きる?』
見上げながら聞いてくる。
…かわい
「…ううん、ごろごろする」
『…やった』
ずずずっと滑るように横になると
するりとおれの腕に抱きついてくる。
裸だから、もういろんなとこが当たってるんだけど…
「…あ、アキくんもう始まってる?」
『…んーと、今日は女子からだからまだかな』
「…友達は?」
『残ってるんだよーすごい』
「観る?」
『…んー……』
「つけとくだけつけといたら?」
『…うん、じゃあそうしよっかな』
穂波はおれのカットソーを裸の上にさっと着て、
ローテーブルをベッドのそばに移動させると
MacBookをのせて、実況をつけた
布団に戻ってきた穂波は猫みたいにすり寄ってくる
「前も思ったけど、波すごいね」
『ねー、すごいよね。大きいしうねるし、たまによくわかんなくなる』
「…うん」
ぽつぽつと喋りながら穂波の肌に手が伸びる
カットソーの下に手を滑り込ませてさわさわと撫でてしまう
『…今日、研磨くん寝ながらおっぱい触ってたよ』
「え」
『もみもみしてくるからどきっとしたら、すーすー寝てた』
「…まぁ、だって、ね。 柔らかいから」
『ふふ』
「穂波も寝ながらすりすりしてくるときある」
『えー、どこに?』
「腕とか胸元とか」
『そうなんだ、 …まぁ、だって、ね………』
「…お腹空いた」
『ねー、さすがに空いちゃうね』
「でもまだやだ」
『んーわたしも』
穂波はこちらに身体を向けて抱きついてくる
どちらともなく口付ける。
肌を寄せて、
唇を重ねて…
朝からだらだら…