第15章 さくら
ー研磨sideー
昨日の夜、布団に入るとすぐに眠りに落ちた。
泥のようにってやつかな、
吸い込まれるように寝たんだけど
夜中に目が覚めて穂波の身体を求めた
夜中に寝てるの起こすのとか…
ちょっと考えられないんだけど 次の日休みだし…
とか言い訳考えて 欲しいままに触ってたら
穂波は眠そうなまま 優しく受け入れてくれた
お互い眠いのに覚醒してる感じで
なんかすごい気持ち良かったのはおれだけなのかな
部屋は暗いまま、
静かに 熱く でもどこか淡々と交わった末に果てると、
穂波をぎゅっと抱きしめキスをしてから
また吸い込まれるように眠りについた
…で、今目を覚ましたら穂波がおれに背を向けた状態で
ぴったりとくっついて寝てる。
広げた腕の向こうには文庫本が転がってて、
一度目を覚ましたってことがわかった
そっと起き上がって水筒の水を飲んでからまた横になって
そっと穂波の頭を上げて腕を下に敷く
携帯のゲームを開いて
穂波の頭から覗くようにしてプレイする
6:00
学校があるときはもう起きないとって時間。
今日は何もない。
やっと穂波と一緒に朝の布団でだらだら過ごせる。
ゲームはそんなに続かずに、
すぐにまた眠くなってくる。