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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第15章 さくら


ー研磨sideー






『美味しいおむすびやさんが公園のそばにあったらいいのにな』







ベンチでおにぎりを食べて、しばらくゆっくりしてから
今は池の周りを歩いてる。

落ちてきた桜の花びらを両手で捕まえながら穂波が言う。





「…おむすび屋さん?」

『うん、コンビニのはコンビニのでたまに食べると美味しいけど。
公園の近くってパン屋さんは結構あっても、おむすび屋さんってないよね』

「おむすび屋さん」

『うん、おむすび屋さん。あと豚汁かけんちん汁が飲めたら完璧』

「…あぁ、それはいいね」

『研磨くんは田んぼとか体験したことある?』

「…いや、田んぼはない。…畑はある。小学生のときに農作業体験みたいな」

『へぇ!覚えてる?』

「…覚えてるけど」

『気乗りしなかった感じかな 笑』

「うん」

『お米を作れるってすごいことだよね。お野菜も然り』

「………」

『…実際作っている人たちには当たり前のことなんだろうけど。
例えば何もかもがなくなっちゃって、お金も意味を持たない世界になった時になにをするかな。
何をしてる人のとこに教えを乞うかなって、農業か漁業だなって  …わたしはだけど』

「………」

『研磨くんならさ、こう、知識の方を学んで還元できそうだよね。
波とか風とか雲とかを読むのも、教わったらできそうだし。
そういうのとさ、食べ物を交換するの』

「…いきなりサバイバルの世界?」

『話飛びすぎたか 笑』

「いや、結構おもしろいけど…」






設定はなんだろう…
無人島って感じでもないし。
ゾンビとかをやつけなきゃいけないやつでもないよね。

他の惑星から来た生き物に乗っ取られて、社会のシステムを破壊されたとか?

何もかもがなくなって、通貨でのやり取りができない。
食材や物資とトレードするのは、自分の持ってるスキルってことか…













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