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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第15章 さくら







『ヨガクラスもよかったよ。
2人の先生のとこ通ったけど、どっちも良かった。
英語での言い回しとかも聞けたし、うん。
ご飯も美味しいし、スケボーもできたし、家族で過ごせたし』

「…ん」

『研磨くんと行きたい。オーストラリア。
ハワイも行きたいけど、オーストラリア一緒に行ってみたいな』

「…へぇ、なんで」

『…なんとなく』

「あ、あと、カズマが前の彼氏のこと気にしてた」

『…へ、あ、そっか。オーストラリアにいるもんね。会ったよ、普通に遭遇した』

「…そっか、会うもんなんだね」

『わりと偏ったシーンではあるからね、サーフィンもスケボーも。
大会開催中、ってのもあるだろうけど』

「どうともないもの? おれ、前に付き合った人とかいないからわかんない」





こういう、ジェラシーとか詮索とかじゃない、
研磨くんの真っ直ぐな質問、研磨くんらしくてすきだな。
答えるのは難しいけど






「…おれ穂波が別れた彼女になったら、どうともないとか無理な気がする」

『やだ、別れた彼女にしないで』

「…ん、そだね」

『…どうともないってことはないよ。一度好きになった人だし、嫌いになったわけじゃないし。
会って元気そうな姿を見るのも、好きなことして頑張ってる姿みるのも嬉しいよ。
その彼に関しては今では親友みたいな感覚も強いかもしれない。

わたしには研磨くんがいて、わたしには研磨くんしかいないから。
ある意味どうともないのかな、わかんない』

「…ん。よくわかんない質問したかも、ごめん」

『ううん、研磨くんの質問好きだよ。 気になることを聞いているって感じ』

「それ以外に何を質問するの」

『あはは、ごもっとも。 そういうとこも大好き』

「一緒にスケボーとかした?」

『うん、パークに行ったらいたから』

「…カズマが怒りそう 笑」

『怒るかな? …もっとスパルタになったらどうしよ』

「…ふ 笑   …ちょっと歩く? 池の周り」

『…うん。歩こ』






ベンチから立ち上がって、手を繋いで歩き出す。









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