第15章 さくら
クロ「…一応仮入部期間ってのはあるけど、もう絶対やるつもりでくるやつらが入ってくるなら
普通にそのつもりでこっちもいくし。 …部員すくねーからなぁ」
『そっか。仮入部とかあるんだね。音駒バレー部はみんな仲良いし、1年生も入りやすそう』
クロ「そうかねぇ… 俺らはまだしも研磨の代はなかなかクセ強めだけどなぁ…」
研磨「………」
『………』
1個上の学年がおれと虎と福永。
おれが1年だったら入るかな…
………。
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正門に着くと、
玄関に人だかりができてる。
「…なにあれ」
クロ「クラス替えだろー」
研磨「…あ。」
『あ。』
クロ「…なにお前らなにも考えてなかった系?」
研磨「………」
『………』
クロ「…………普通あるじゃん? カップルとかって、クラス一緒かなぁ?とか。
お前ら全然そういう会話しねーし、でもお前らのことだから “別にどっちでもいい” 的な感じかと」
クラス替えとか気にしたことなかったから忘れてた。
どうせ友達とかいなかったし…
え、穂波とクラス違うかもなのか。
研磨「やだ」
クロ「…ブッ 笑 こればかりはどうしようもねぇわー。ほれ、2人とも立ち止まらない」
夜久「ぉいーっす、黒尾、研磨! 穂波ちゃんおっはよー」
海「こんなとこで立ち止まってどうしたんだ?」
クロ「クラス替えのことに今気づいて、登校拒否してる」
夜久「ふはは! カップルを同じクラスにするとか基本ねーだろ」
クロ「…夜久はほんとそういうとこあるよな」
夜久「あ?」
クロ「ずけずけと真実を…」
『…真実』
山本「おはざーっす! …なにしてんスか?」
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