第14章 blooming
ー研磨sideー
クロ「おい研磨、ぎりぎり遅刻」
朝練、ぎりぎり間に合った。
クロは遅刻って言ってるけど
「いや、ぎりぎり間に合ってた」
クロ「たのんますよー 研磨もセンパイになるんですから」
研磨「は?やめてよ。ならないし」
クロ「いやなるでしょーが」
研磨「………」
クロ「なんで遅刻したのかな?」
研磨「…ちょっとのんびりしてただけ」
クロ「…ふーん。ぎりぎり遅刻した割に、既にアップ済って感じの動きだったけどなぁ」
研磨「 ! 」
クロ「…笑 …アップどころか1セット、終わったくらいだった気もするけどねぇ〜」
研磨「…ちょっとクロ。 調子に乗らないで」
クロ「…まぁ、泊まってくるのはいいけど、たのんますよ。煩く言いたくないんで」
研磨「…ん。 でも今日は遅刻してないし」
クロ「…アップしてきたって言ったら遅刻じゃないって認めてやってもいいんですけど〜』
研磨「…いや、遅刻してないから」
クロ「…今日弁当何かな〜?俺も一緒に食べたいな〜」
研磨「…別にいいけど」
クロ「ぅおっ 予想外の返しでフツーに驚く」
研磨「…たぶん中庭」
クロ「いや、冗談です。俺は教室で食う」
研磨「…ふーん」
…もうだいぶ前のことになるけど、
職員室前での一件はおれとクロの間ではその日のうちに話して終わったし、
穂波とクロも別になんともないって感じ。
おれら3人が普通にしてることに対して虎の方が戸惑ってたっぽいけど
それも3日もすればなんでもなくなった
周りの生徒たちも、まぁ、そんな感じ。
…クロにも彼女できるといいね、とか 思わないこともない。