第14章 blooming
ぱっと動いて机の上のそれを取ろうとしたんだけど、
おれに抱きつこうとしたのか、
おれに向かってきた穂波とちょっと強めに身体がぶつかる
「うわっ、ごめん …ティッシュとろうかと」
『……ッん …わたしこそごめん …研磨くん大丈夫?』
「……………」
『……………』
「…喋ってる」
『……………』
「…え、口の中のは」
『…衝撃で飲み込んでしまった』
「え」
『えへへ』
「うわ、ごめん!」
『へ? …いやじゃないから謝らないで?』
「…でも」
『…はっ、ごめん、逆にいやだった?いやじゃないとか変態みたいかな』
「…ブッ 笑 …大丈夫。穂波が変態なのは知ってるから」
『………』
「ほんとにいやじゃないなら嬉しい。 …変態かは正直わかんないけど、穂波ならなんでもいい」
『…ん』
「…あ、水。 …水筒じゃない方がいいよね、おれとってくる」
『ううん、水筒でいい。ありがとう』
「…シャワー浴びよっか」
『うん。 …お弁当、研磨くんの分もわたし持ってくね』
「…ん、ありがと」
飲んで欲しいとか思ったことなかったけど
あんな笑顔で嫌じゃないとか言われると
なんでか嬉しくなってるし、おれ
…へんなの