第14章 blooming
『…ん。 …研磨くん、おやすみ』
「…おれも穂波の色好みなとこも好きだよ」
『…いっ! いろごのみって なんでその言葉をわざわざ』
「なんとなく …風情あるかなって」
『…いろごのみ』
「…ふっ 笑 なんとなくだって」
『………』
「…じゃあ言い直す? おれもエッチな穂波も…」
『ひゃあ、もういいよぅ 恥ずかしい』
「…ふはは 笑」
…すごい笑ってるし
『…研磨くん、すき』
「…ん。おれも穂波のことすき」
『…ん。 おやすみ、研磨くん』
「ん、おやすみ」
研磨くんの腕に腕を絡ませて目を瞑ると
みるみるうちに睡魔が襲ってくる
…多分それは研磨くんも一緒で。
研磨くんとだらだら朝寝坊したいなぁ…
いつかきっと
・
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朝、目が覚めると研磨くんは綺麗な寝顔ですやすやと。
まだ早いから、起こさないようにそーっと起き上がる
…ほっぺにキスくらい良いかな
髪の毛をそーっとよけて
頬に優しく口付ける
…かわいい
寝顔を目に焼きつけて、布団を出ようとすると
ガシッと手を握られる。
『あ、研磨くん』
「…んー 今何時」
『5時。まだ早いよ、もうちょっと寝れるよ』
朝練は7時半からだから、
少し早めに着くように見積もっても6時45分くらいに家を出れば良いはず。
朝食の準備さえできてればいいから、
研磨くんはまだ寝てて大丈夫。
「何時に起きたらいいと思う」
『…ん?いつも通り、うちに泊まったときみたいに』
「…6時?」
『うん、そのくらい』
「…まだ時間ある」
『そうだよ』
「…春休みも会えないし」
『…ん?』
「…しよ」
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