第14章 blooming
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『あ、そうだこれ。
こっちがみんなの分、研磨くんも食べてね。
こっちが研磨くんの非常食ね』
大きい容器と中くらいの容器を渡してくれる。
朝、頼んでみたやつ。
作ってくれたんだ
『カズくんにも、はいどうぞ』
カズ「…わ、やった。ありがとう」
研磨「これは一体何でてきてるの?」
『あ、そっか、そうだよね。 えっとね…』
大き容器の蓋を穂波が開けると
今日は3色に分かれてる
前に食べたのは一種類だったけど
『この黄土色のが、きなことくるみとプルーン など。
この赤いのが クランベリーとカシューナッツ など。
こげ茶のが デーツとココアとココナツ など、だよ。
どれもドライフルーツとナッツをペーストにして丸めたものだよ』
「…へぇ 今日は色いっぱいだね」
『うん、わくわくする』
「…ふ 笑 ありがと、穂波。あとで食べる」
『うん、食べてね食べてね』
「…じゃあ、おれそろそろ行く」
『…ん。 じゃあまた家で待ってるね』
「…ん。 カズマも穂波ん家寄るの?」
カズ「研磨がいいなら、夜食べていく」
研磨「おれ? おれは別にいいけど」
カズ「…ん、じゃあまたあとでね」
研磨「…ん、またね」
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夜久「あれ? 穂波ちゃん見学してかねーの?」
研磨「…あ、うん。カズマと練習いった」
夜久「ちぇっ またいつでも来てねっつっといてなー」
研磨「………」
クロ「…おー、あれ穂波ちゃんいねーの?」
研磨「…はぁぁ」
クロ「ぁん? なんでため息」
研磨「夜久くんにも聞かれて答えて話が終わったとこ」
クロ「そーいうことねぇ …で?」
研磨「…はぁ …あさり買いに行った」
クロ「あさり?」
同じことまた喋るのやだし
研磨「あさり」
クロ「…あさりねぇ」
研磨「うん」
クロ「………」
午後の練習が始まる