第14章 blooming
研磨くんを見送ってからカズくんが来るまでの間、
お兄ちゃんのでてる大会の中継をつけながら
お弁当を作ったり、洗濯を干したり、掃除をして過ごした。
研磨くん、ブリスボール食べたいって言ってたな。
材料をがさごそしてるとカズくんがきた。
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『…カズくん、あのさ、今日高校に寄りたいんだけどいいかな』
ブリスボールを丸めながら
ソファでゲームしてるカズくんに話しかける。
「…音駒? いいけど、なんで?」
『お弁当届けに行く』
「…研磨泊まってたんだ」
『うん、今日も泊まってくよ』
「いいなー ぬけがけだー」
『ふふ、カズくんも夜食べてく?』
「食べたい …でもちょっと、考えとく」
『あ、それで…午前中のうちに商店街で買い物済ませたいの。行ってきてもいい?』
「…おれも行く」
『ほんと?じゃあもうちょっとしたら行こっ』
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商店街であさりも買えたし、
今日と明日のお弁当分もそろった。
いろいろと用事も支度も済んだので
スケボーで流しながらとりあえず駅に向かう
「…穂波、おれ弁当持つよ」
『え、いいよ』
「…いや絶対その方がいい」
『…あ、そういうことか。そうだね。カズくんにお願いする』
お弁当がひっくりかえる可能性は
カズくんが運んだ方が断然低い。
わたしのリュックをカズくんが背負って進みだす。