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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第14章 blooming






『…ふふ。 研磨くんかわいい』





冷たいアイスの感触と
暖かい穂波の感触が同時に唇に当たる

口を開くとアイスと舌が一緒に滑り込んでくる

まだ大きいアイスの間を縫って舌を絡めあってるうちに
アイスはだんだん溶けてなくなる

ゆっくりと唇が離れていく






『…研磨くん、目開けていいよ』

「…今のなに?」

『なんか思い立って。でもまだアイスの実7粒も残ってるの。笑 普通に食べよっか』

「………」






いつも通りの笑顔で、なにも変なことはしてないといわんばかりにそこにいる。

…ほんと無邪気で天真爛漫で、よくわかんないとこあるな
普通にゾクゾクしたし






「…で、降りないの?」

『…降りるけど』

「…いいよ、乗ってたら。アイスちょうだい」







残りの6個も穂波はおれのあしの上できゃっきゃ言いながら
食べたり食べさせたりした







『じゃあ最後の一個は半分こしよ』






そう言ってアイスの実を半分ほど咥えて近づいてくる

随分時間をかけて食べたので
最後の一つはべちゃべちゃなのが一眼でわかる

周りのコーティングが穂波の歯で割れて
その割れ目から溶けたアイスが顎に伝う






…これ、おれが食べなかったらどうなるんだろう






やわく咥えて
極力アイスに触れないようにか、唇がアヒルの嘴みたいにつんとなってて
おまけにアイスが溶けて唇や顎に垂れてる様は
妙に妖艶でみていたい感じ






見てられるように肩に両手を添えて
これ以上こちらに近づけないようにする







おれに跨って
口元こんなにして、
眉をしかめて首を傾げながらこっちを見つめてる







「…ふ 笑」






かわいいのと、
異様にゾクゾクして唆られたのとで
思わず笑みが溢れる








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