第14章 blooming
ー研磨sideー
穂波っていつも穂波らしくて安心する。
だけど、ちょいちょい面白くって、
新しい、わけじゃないんだけどなんだろ。
いろんな姿や表情をする。
みてて楽しい。
けどどんな時も穂波らしくて、
肩の力が抜けてて心地いい。安心する。
堂々巡りで、頭悪そうな考えだな……
『今日、冷えるね。…3月はまだ寒い。3月の寒さ、好き』
ストーブに薪を足しながら穂波が言う
通気口の調節とか薪の入れ具合で
3月でも暑くならずに心地いい温度になるんだな、とか
『よし、じゃあご飯作ろー 研磨くん途中参加でもなんでもいいからね』
カウチに座って天井にあるファンを眺めてるおれをおいて、
穂波は台所に向かう
「…ん」
ちょっとしたらいこっと。