第14章 blooming
ー研磨sideー
すごく、穂波が欲しくなったんだけど…
宅配便に遮られた。
でも、そのまま思い出したように台所へ行く穂波が魅力的で
なんというか、まぁこのままの流れでってなってた。
お風呂が沸いたから
台所のことをひと段落させてお風呂に入ることに
穂波が先に入って、
少ししてからおれもお風呂に行く
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「…明日、穂波は何するの」
『カズくんとスケボーするよ。今日カズくん撮影だったんだって』
「へぇ。穂波上手くなった?」
『………上手くはなってないけど、着実にスパルタ指導は続いてる。
けどとっても気持ちいい』
「スパルタ指導が?」
『…へ?あ、いまの流れは誤解を生じるね 笑 気持ちいいのはスケボーがであって…』
「…ふ 笑」
向かい合って湯船に浸かってるんだけど…
あからさまに慌ててる穂波の表情が可笑しくてかわいい。
『バレーの大会は6月?』
「うん」
『きっとあっという間だね』
「…だね」
『烏野高校と全国大会であえるかな』
「…んー わかんない」
『…ふふ。 わかんないよね、わかんない。ごもっともです』
「…ねぇ穂波、こっち来て」
『…うん、いく』
いつもは背中を向けてすっぽり収まるのに、
おれにまたがって向き合うようにして座る
『…研磨くん』
穂波の両手がおれの顔をそっと包む
吸い寄せられるように
唇が重なる
角度を変えて、啄むように何度も口付ける
どんどんと熱を帯びてきて
互いの舌が触れる
ねっとりと舌を絡めて
深い深いキス
ゆっくりと唇を離すと
『…んはぁ………』
互いの唾液で濡れた唇から吐息が漏れる
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(夢主さんsideから始まります)