第14章 blooming
研磨くんの首に腕を回して
もっともっと欲しいと言わんばかりに
舌を絡め、吸い付いた
太腿をさわさわしていた手は
いつのまにかワンピースの裾をまくり上げ直接肌に触れてる
ゆらゆらと肌の上を行ったり来たりで漂った研磨くんの指が
脚の付け根にたどり着く…
〜♪ピンポーン♪〜
「…………」
『………なんだろ、宅配便かな』
呼吸を整えながらインターホンで応える。
宅配便だ
さっと髪を整えて、荷物を受け取る。
九州に住むお母さんのお友達から小包みだった。
少し頭が冷静になって、
熱っていた身体も落ち着いてくる
『…あ、お米』
お米を水に浸さなきゃ
「…穂波?」
『…あっと、お米を研いでくるね。筍ご飯にするの』
「………ん。いいね、今年初めてだ」
『ね。わたしも今年初』
「…あさりはどうなった」
『あさりはね、もうしばらくあのまま放置だよ』
お米を研いで水につけておく。
『…お風呂、先入りたい?』
「…んー、うん、入ろ。おれ、いれてくる。ボタン押すだけだよね」
『うん、ありがとう』
…お出汁とっておこ。
砂抜きするときに水と昆布を入れておいた小鍋を弱火にかける。