第14章 blooming
家に帰ったらすぐあさりを塩水に浸して砂抜きをする。
暗いとこに置いとくんだけど、ついついあさりが動くのを見ていたくなる。
スツールにあさりを入れたバットを置いて
キッチンの角に行ってじっとみる。
「…なにみてるの」
『あさり』
「………」
しばらく2人で静かに観察してると
あさりがぴゅーっと吹いた潮が屈んでみていた研磨くんのおでこにかかった。
「わっ」
『あはは、見事にかかったね。笑』
「今のなに」
タオルを受け取りながら研磨くんがいう。
『潮吹き? …蓋しとくね 笑』
「しおふき なんでするの?」
『…なんでだろうね?もう見るなー!ってことかな 笑』
「………穂波ニヤケすぎ」
『ごめんー ニヤケないように頑張ってるんだけど…笑』
「………」
『あ、研磨くん寒くない?せっかくだしストーブつけよっかな』
はぁ、可笑しかった。かわいかった。笑
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ストーブに火をつけて、
ソファでゲームしてる研磨くんの隣に行く。
2時間は砂抜きしたいから…少し休憩
あ、お茶。
お茶を持ってこようと立ち上がると、
手首をぐいっと引っ張られて研磨くんの脚の上にどんっと尻餅をついた
膝の上に横向きに座るみたいな状態になる
『あわわ、思いっきりのっかちゃった。 痛くな… んっ』
いきなり唇を塞がれる
すぐに舌がねじ込まれて
その強引さに身体がもう、疼いてしまう
腰に添えられた手がわさわさと下に降りてきて
ワンピースの上から太ももを弄る
手首を掴んでいた手は離れ
胸の膨らみに添えられた