第14章 blooming
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穂波ん家に荷物を置いて
おれが穂波の自転車、
穂波がスケボーに乗ってアイス屋に向かってる。
小学生の頃、クロとたまに来た公園の近くにあるとこ。
『春だ〜春。 この季節の木がすごく好き』
「………」
『研磨くん、手、繋ご』
「…え」
スケボーと自転車に乗りながら手を繋ぐとか
よくわかんない。
「…やだ」
『…がーん』
「ワンピースでも乗れるんだね」
穂波は今日、
白いワンピースの上にいつものざっくりしたベージュのカーディガンを羽織ってる。
ワンピースは膝より少し下くらいの丈。
首元が広いから、ネックレスもみえてる。
今までスケボーに乗る時はズボン履いてたから新鮮。
『うん、プッシュするだけだし。移動する分にはこれでも乗れるよ』
「…へぇ」
『ミニのワンピースなら、飛んだりとかもできるよ。 …しないけど』
「うん」
ワンピースで飛んだりしちゃダメ。
『研磨くん、交代する?』
「…うーん、今はいいかな。カズマいる時にしとく」
『…ん。そだね』
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アイス屋に着いた。
『…研磨くん、ダブルにしてもいい?』
「うん。なんにするの」
『迷ってる。食べたい2つがどっちも白いの』
「…ふ おれは苺とチョコナッツ。
…一緒に食べればいいから白いの選んだら」
色で悩むとか穂波っぽい。
『うん!そうする。真っ白もいいよね』
「お洋服も白でお似合いですし」
店の女の人がにこやかに言う
『あはは、服とアイスのコーディネート 笑
じゃあ、広島レモンとホワイトチョコラムレーズンでお願いしますっ』
店員「…4月半ばごろになると沖縄のパイナップルが入ってくるから、是非またきてくださいね」
『わぁ、沖縄パイン♡ 是非また来ます」
店員「…かわいらしい彼女さんですね」
「…あ、はい」
会計するときに小声で言われた。
なんて返事すればいいのかわかんない…
別に写真をとるわけでもないのに
アイスの色で悩むなんてかわいいな、とは思ってた。