第4章 矢印
《2年2組クロの教室》
「おい、黒尾。あの2人まだ寝てんぞ。」
「ちょっとずつ体制が変わりつつも、支えて合っててすげーな。」
「あの子、なんか猫みたいでかわいい〜」
「ってか、クラスのやつら誰も起こしてやんねーのかよ〜 笑」
クロ(…誰も起こさないのも、2人して起きないのも、ほんと奇跡だな)
《1年6組の教室》
「…あの2人、まだ寝てるって。笑」
「6組からはみれないのが残念だなァ…」
(※1組〜5組からはみえて、6組以降からはみえない位置に木がある設定です
「掃除の間も、誰も声かけなかったって…笑
みんな感じてることは一緒ってことかな。笑」
「でもさ、職員室前の廊下からみえるのにね。
先生たちまでそっとしてるって奇跡。笑」
「五限、数学の高木先生、どうするんだろうね〜笑
あー楽しみー。早よ来ないかな〜」
ガラガラッ
「授業始めるゾー」
「………やっぱりあそこで寝てるのは6組の2人か」
芽衣(ここくるときに通る渡り廊下からもみえるはずだもんねっ 爆)
………。
スタスタスタ…
芽衣(高木先生、窓の方行ったーー!!笑)
「(ッスゥゥゥゥゥゥーーーー)1年6組 孤爪研磨ぁぁぁーー!! 運天穂波ーー!!
いつまでも仲良く昼寝してんじゃねーーーーぞぉぉぉぉぉぉぉーーーー!!」
「!」
『………』
《各クラスにて》
夜久「研磨、めちゃめちゃ目立ってんじゃん……笑
漫画みたいに びくっっっ ってなってたし〜笑」
(3組、窓際に走っていってみてる)
山本「ぶはっ!研磨フルネームで呼ばれてるっ」
クロ「………」
(2組窓際なのでみている)
芽衣「高木先生、さいっこー (涙目)」
綾乃「2人、どーすんだろ。これ全校生徒に聞こえてるっしょ…」
ひかり「…穂波、ここにきてもゆっくりお目覚め 笑」
・
・
・
・
・
「…えっ、いまキスしなかった?」
「わたしもみたーーー!大胆ーーーーっ!!!」
「女の子から男の子にっ ふいうちでっ」