第13章 16
撮「じゃあこの辺で、あ、手繋いだままでいいよ〜」
穂波はこげ茶のニットスカートと
白いトップスの上にざっくりしたベージュのカーディガンを羽織ってる。
カーディガンの下に黒のノースフェイスのウエストバッグを斜めがけしてる。
足元は黒のコンバース
…かわいい。
首回りはいつものように空いてて寒そうなんだけど
ネックレス、つけたら綺麗だろうなって思う。
撮「男の子〜 えっと孤爪くん? こっち見てね〜 穂波ちゃん自然な感じでいいよ〜そのまま〜」
見てねって言われても見れない…
何度もシャッターをきったあと
カメラの人のとこに集まって確認してる
撮1「あ、でも、目線があっち向いてる方が彼らしくていいのかも。雰囲気ある」
撮2「そうだね〜 良い良い」
撮3「2人はこれから美術館?」
『…あ、はい』
撮3「服は色味とか合わせたの?」
「え」
『え、いや、まさか』
撮3「へぇ、被ったんだね。ボトムこげ茶の、アウターも色味似てるし。鞄と靴も一緒だし」
『「あ」』
撮3「あはは、まさかの今気づいた感じだ。えーかわいい2人。よくここ来るの?また会いたいな〜
また次があったらよろしくね〜』